2009
05.18

05.プロセスマーケティング

今月のマーケティングキーワード

欲しいものがなくなった時代に消費者が求めるものは、ズバリ商品が生まれるまでのプロ
セスです。この商品は果たしてほんまにできるのか?できないのか?どんな色や形になる
のか?ドキドキハラハラしながらそのプロセスを見守っているうちに、自分もすっかり開発
担当者の気持ちになってしまい、完成した瞬間に買ってしまうのです。さあプロセスを楽
しみましょう。

事例1)
エレファントデザインでは、メーカー発ではなく、消費者が欲しいと声が集まったものを商品にしています。家電やかばんなど身近なものをテーマに試作状況も公開しながら新製品が生まれています。
http://www.elephant-design.com/

事例2)
リクルート出身で都立中学の校長を務めた和田和博さんは自分の欲しい時計がないという理由から新商品をプロデュース。すべてのパーツにこだわり、そのプロセスを見せながら生まれた時計は完成と同時に50本を完売。次世代モデルを検討中です。
http://costante.mn.shopserve.jp/hpgen/HPB/entries/61.html

実践のポイント
今や情報量は消費者の方が多く持っていることが前提。開発過程の情報を小出しにするのではなく100%開示して、共有することで顧客と対等な関係を作り出す。バーチャル開発プロジェクトメンバーの1人になった消費者は、顧客になるのと同時に口コミで周りを巻き込み、さらに次の商品アイデアまで教えてくれることでしょう。

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