2007
07.07

Vol.52「第3回あすか会議でうた披露」

けんぞう見聞録


□日時:2007年7月7日(土)~8日(日)
□場所:山梨県「リゾナーレ小淵沢」
□内容:第3回あすか会議でうた披露


日本版ダボス会議を目指して誕生した「あすか会議」も今年で3回目を迎え250名を越える参加者で大いに盛り上がった。
しかしその中でも最もインパクトがあったのは「♪グロービスのうた」だったかも?
年に一度の七夕に相応しいほんまに楽しい二日間 になりました。あっ前日からバスで行ったから三日間か?


今年も快走「なにわあすか号」

昨年大人気だった直行バス「なにわあすか号」は今年も金曜日の23:00にGMS前を出発。
乗客は全員合唱団に任命され、翌日のステージに向けて深夜まで「グロービスのうた」を猛特訓。
他にも御堂筋クイズあり、行きも帰りも温泉に立ち寄るなど今年もバスの旅は寝る間もなく笑いに溢れました。


♪グロービスのうた遂にリリース?

グッズと校歌を作るプロジェクトチームで、あすか会議開催に向け「グロービスのうた」を共同作詞&作曲。
行きのバスで猛練習した大阪校の合唱団とともにお揃いの真っ赤な蝶ネクタイを付け「グロービスのうた」をご披露しました。
「♪ああグロ~ビスああグロ~ビス来期も頑張るぞ~」ステージではみなさんからアンコールもいただき作曲家として転身も考える今日この頃です。二代目なにわのモーツアルト目指そかな(笑)


パネリストコメント集

今年はなんと総勢259名(ゲスト53名、受講生176名、GMSスタッフ30名)が参加しリゾナーレはGMS関係者で溢れました。
創造、グローバル、教育、食、哲学、キャリア、文化芸術、変革と八つのセッションが開かれました。
参加した四つのセッションで印象に残ったコメントを紹介します。これでバーチャル参加気分になれれば嬉しいです。

第1部「創造の部」テーマ:ケースの登場者に学ぶ新たなビジネスの創造
○田口弘さん(エムアウト)
・経営者が株の51%以上持つとダメな経営でも社長が続けられる。
 だからベンチャーはダメになる
・経営に正しいというものはない徹することにより結果的に良いものになっていく
・これからのマネージャーは複雑系が求められるため一人で全てはできない。
 よって 最も大切なものは志である
 http://www.m-out.com/

○星野佳路さん(星野リゾート)
・良いこと悪いことが絶えず確認出来る仕組みを作る。差別化の源泉は「組織文化」である
・サービス業界が変革するタイミングは今なので一時的にCS、ESが下がってもマーケッ トの成長に合わせて採用をしている
・どのお客さんを満足させるのか?上から下までが明確にしておくことで高い満足度が実現出来る。つまりターゲティングがポイント。
 http://www.hoshinoresort.com/


第2部「教育の部」テーマ:校長先生になろう!あなたが理想の中学を創り出す
○藤原和博さん(杉並区立和田中学校)
・情報が溢れて教員も両親も子供に教えるパワーが落ちている。学校の問題ではなく成熟社会の問題
・生徒が授業中に「おお~」と言った時こそが教育的瞬間。これはずっと忘れない。
・日本のビジネスリーダーは地域社会との関わりが欠けている。
 http://wadajh.sakura.ne.jp/index.html

○漆紫穂子さん(品川女子学院)
・教師は油断すると時代から取り残されて生徒と距離ができる
・変革のスタートは外部の人の話を聞き、同じ意識の人を五人作る所から
・学校とは人を育てる力+経営力が必要
 http://www.shinagawajoshigakuin.jp/

○小嶋隆さん(日能研関東)
・最高の学校は家庭である。「親バカ」は可愛いが「バカ親」は問題である
・教師になるのではなく恩師になれ
・小学生は褒めれば伸びる。今の親が愛情表現が下手。
 http://www.nichinoken.co.jp/


第3部「文化芸術の部」テーマ:能を通して考える日本の精神文化と守ること伝えること
今年も文化芸術セッションにはサポーターとして参加。今年のテーマは「能」でしたので、オープニングで参加者の日本文化度をチェック。吉田リーダーと謝さんとともに限られた時間に濃密なプログラムを提供することができました。それにしても岡庭さんの覚悟はす・ご・い!(診断結果は最後に掲載しています)

○佐藤禎一さん(東京国立博物館)
・ヨーロッパは石の文化、日本は木の文化で柔軟性がある
・能には演出家も舞台監督もいない。気配を感じコミュニケーション力で作り上げる 世界なので動物的な勘が磨かれる
・グローバルシーンでは日本人のアイデンティティを持つことが大切
 http://www.tnm.go.jp/

○佐伯順子さん(同志社大学大学院)
・守る型が先でオリジナリティは後、能は60歳からようやく工夫がはじまる
・今の子供はスタンダードがないのに個性を出させようとしているのでベースがない
・能で最高なのは老女もの、年をとってもパワフルであることを伝えている
 http://www.doshisha.ac.jp/

○岡庭祥大さん(観世流シテ方能楽師)
・日本人には語学の上に文化が必要。能とは心で感じて心で観る演劇である
・9年間の内弟子で辛いと思ったことはない。辛いとか辞めようと思ったときは死のうと覚悟して入った。
・決断と選択はまったく違う。選択するからああすれば良かったと迷いが生じる。決断に迷いはない


第4部「変革の部」テーマ:内なる変革、外からの変革
○知識賢治さん(カネボウ化粧品)
・変革で大切なことはスピード。3ヶ月でウミ出し(事実確認、課題整理、実行 戦略立 案)を全部やり切った。時間をかけると出来ない理由が溢れ出す
・赤字の事業でも5秒で結論を出さずに従業員の肚落ち感を持たせるプロセスを 経てリ ストラを行う
・人生には何が起こるか分からないが、起こった時のために力を貯めておくこ と。チャ ンスの糸は力がなければ獲れないし覚悟がなければ見えない
 http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/

○相澤利彦さん(エーエム・ピーエム・ジャパン)
・社長就任後3週間であらゆる所を回り、所感と変革の方向性をまとめて幹部に提案。社員と違う視点で分析、提案し結果に繋げることで信頼を得る
・リーダーとはリードする人であり他人が付いてくる人である。よって具体的なメリットを提示する。夢を語る。誠実さ、人間性をきちんと持つことが重要
・ビジネスは経済合理性を追求する「合理」の世界であるがそれだけで全ての人の満足は得られない。納得感を高めるためには「情理」あの人が言うんだったら仕方ないなあといわれる人間性も必要。
 http://www.ampm.co.jp/


来年もあすか会議で会いましょう!

早いもので「日本でもダボス会議のようなカンファレンスをやりたいですね」という一言から始まったあすか会議もたった三年ですんごい進化を遂げました。
三回目の開催を記念して歴代委員長と堀さんで記念写真。
ここで出会ったすべての人に感謝と込めながら来年もあすか会議で会いましょう!

PS.最後にあなたの日本文化度を診断もお忘れなく!


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