2019
03.11

マーケティングに役立つ色彩心理学とその活用方法

マーケティング基礎知識

マーケティングと色について本当に関係あるの?と思われる方が多いかもしれません。
「誰に」「何を」「どのように売っていこうか」と考える過程でデータや数値を用いる方は多いと思いますが、そこに「視覚」などの感覚的要素を加えて考えている売主さんはそう多くありません。

ただ、「この色は30代女性に受けそうだよね」とか、「セール品の文字は目立たせたいから赤色だよね」など、無意識に色について考慮している場合があります。

では、色の持つ意味を理解した上でマーケティングに活用したらさらに効果を生むことができるのでは?という考え方に基づいた心理学が色彩心理学です。そこにはデザイナーやカラーコーディネーターの資格保有者だけが知っているだけでなく、企画者や営業マンも知っていると役に立つ色の秘密がたくさん隠されています。

それぞれの色がもつ意味を知る

それぞれの色に、人が感じ取る意味があるのですが、例としてオレンジ色について見てみましょう。

オレンジ色は、楽天的な印象をあたえ、陽気にみえる色と言われています。
行動喚起させる色としてよく使われます。消化、新陳代謝をよくする作用があるため、食品を取り扱うコンテンツにもよく使われています。

実際に色彩心理学を活用している企業

このような色の働きを効果的に消費活動へ繋げている例として、マクドナルド、スターバックス、アマゾンなどがあります。

先ほど取り上げたオレンジ色をうまく活用しているのがアマゾンです。
取扱商品のジャンルが多岐にわたるアマゾンのWEBサイトでは、商品やキャンペーンを引き立たせるため基本的なレイアウトに使用する色は少なめに設計されています。サイトの最終目的といえる購入ボタンはオレンジで配置され、最大限の効果を発揮しています。

また、マクドナルド店舗のカラー設計は、暖色を多く使用しており、顧客の回転率を上げる目的から見ると非常に理に適っているといえます。
またスターバックスの店舗では、深緑色と茶系で落ち着いた雰囲気にまとめられており、居心地の良さを提供しています。リラックスやリフレッシュを求めて足を運ぶお客様の期待を考慮したものとなっています。

 

それぞれの色の意味を理解して活用することで、広告やWEBサイトのデザイン構築から、営業マンの方の資料作成まで、あらゆることに応用できるようになります。
言葉や数値に組み合わせてこの「色彩心理学」を活用することで、是非マーケティングの相乗効果を生み出してください。

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